
原宿DFGのWESTアートポケットにて、明日までケント帰還展やってます。
準備期間というより、準備をしている余裕が心身ともにほとんどない中で作ったにしては、
なんとかなったんじゃなかろうかと……。
今回の趣旨としては、ペットが盗まれるもんだ、と知って頂きたいというところです。
それ以上というか、それ以外のところは全く何もありません。
当然、私の創りたいものの本筋ではないですし、これを膨らませていくつもりもありません。
また、それゆえにモチベーションは大変低いものですし、
今日足を運んでくださった方にはもちろん大変な失礼をしていることは承知です。
それでも「辞めたい」と少しでも思ったときに「辞める」という思い切りが必要であることを、
学ぶ機会となったことは確かだと思っています。
いや、本当に申し訳ないと思う。
せっかく展示に来てくださった方に大して自分の展示作品を卑下するということは、
私自身が嫌っており、今までさんざん文句を言っていたことではあるんで、
そこを指摘されてお叱りを受けるのは当然のことと思っています。
来なければ良かったと思われたかもしれないです。その点に関しては謝罪しかできません。
ただ、私が今日申し上げたことは卑下ではなくて、本当にそう思っているから申し上げたのです。
でも本心はせめて今日明日だけは隠しておくべきでした。そこは反省しています。
今回は「写真展」という言葉を使ってもいいかなと思っていたのですが、
やはり使わないほうが良かったな、とも思いました。
いい加減、自分のことを「写真家」と言うのも辞めないとな、と思ってるんですが、
そこにしがみついていれば、何となく安全で居られるような気がしていていけません。
いつもの人形のアレもそうですし、今回の犬にしたってそうですが、
やはりどうしたって私が作っているものは「写真」ではない気がするのです。
それを「写真」として見られたらどんどん話が噛み合わなくなっていく。
それでも手法が写真であるがゆえに、「写真」と言ってしまうのが一番簡単で、
そう言っておけば良いような気がしているんですね。それは私の怠慢。
上手に撮れないよりは上手に撮れた方が良い、のかもしれない。
多くの人の作品に触れないよりは、触れたほうが良い、のかもしれない。
売れないよりは、売れたほうが良い、のかもしれない。
しかし、例えば私のいつもの人形のアレを創ることに関して言えば、
「人形」を上手く撮ろうとしたところで意味がないわけですね。
アレを創るために人形が好きである必要もないのです。
一つの大きな流れの中で、必然的に人形を用いることになったわけで、
それが好きか嫌いかなんていうことは問題ではありません。
これは単に私の力不足で伝わっていないだけではあるんですけど。
今ファイルの中に入れているプリントなんて、所詮その中で収まる程度のものなので、
あれを見たところで何も伝わるものはないことは解ってます。
それでも今日あのファイルを持ち出したのも、失敗の一つではあったんですよね。
人形が好きだとか、上手く撮りたいなんて考えていたら、人形だけしか撮れない。
むしろそれは、創り続けていく過程で私が「必要ない」と思ったことです。
人形が撮りたくて、人形だけが撮りたいなら、それを考えていればいいんでしょう。
それそのものが撮れればいいなら、それでいいんじゃないでしょうか。
「わかる人だけにわかればいいと思っているから話さない、聞く耳を持たない」
そう思われていたことも少なからず心外であり。
今日一日どうしてこんなにその言葉が引っかかるのか、
解らないまま悶々と過ごしていました。
しかし、後で「わかる人にしかわからないのは当たり前だ」と。
確かにそれは当たり前のことで、私はずっとそこを省いて話そうとしていたんですね。
当然そうすると話は噛み合わないですから、写真の話と似たような状況に陥る。
そこんとこを、本筋の展示としてやっていれば多分、根気強く話せたんですけど、
上手くできなかったのは本当に申し訳なかったです。
だいたい、外に対して写真家っつってその立場をとり続ける限り、
何を言っても負け惜しみみたいになっちゃうんで……それもまた誤解を深めそうで、
なんか、早く会話を切り上げようとするほどに空回ってしまった気がします。
まあそれが、聞く耳を持たないように見えたならそれはそれとして仕方ない。
思ったのは、「あるもの」を一面のみでなく多面的に見られているからといって、
その認識が「あるもの」で閉じている限り、それは同じことであるということ。
どんなに一つの「あるもの」をさまざまな切り口から論じられたとしても、
それがそこで閉じている限り、いつかは頭打ちになるのです。
そのことが解っていながらそれに終始することは私には出来ません。
てか、とにかく今日はどうにも体調が悪すぎて、立っているだけで精一杯の有様でした。
結局こんな時間まで考え事をしているので明日は現場に行くのが遅くなるかもしれません。
しかし精神的にも相当キてる筈なんで、今自分が何でまだ立っていられるのかわかりません。
気力も体力も底をついてるはずなんですが。意地か。たぶん意地だな。
やはりあの2週間の消耗は酷いものがあったし、それ以外でも色々とテンコモリで、
明日の展示が終わったらもしかしたらぶっ倒れるかも……ぶっ倒れないように気をつけよう……。
さて、とりあえず私が「創り続ける」と決めた年を1期としての13期が今月で終わり。
13期の締めくくりとして相応しくない展示をやってしまいましたが(まだ終わってませんが)
これでいったん、終わりです。あ、あと9月に公募展の予定はありますが。
自力でやることとしては、今日明日のケント帰還展でいったん終わりたいと思います。
創作活動のようなものは、もはや生活なので生きている限り続くんじゃないかと思いますが、
展示発表っていうものに関しては、個展的なものは当分やらないつもりです。
ある程度、ずっとふんわりしていたものが、ここ数年でだいぶ輪郭を帯びてきたので、
それをもうちょっと削りだしていく作業に入ることになるのかなと。
今の状態では何を創っても作品としてお見せするようなものにはならない気がします。
9月は9月で、その時点での精一杯をお出しするつもりではいますが、
そこをリミットやデッドラインにして、焦ってしまわないよう気をつけようとも思っています。
それ以降の年内になにかが出来たとしても、それも中間報告でしかないんじゃないかな。
ま、でも色々学べた機会だったのでありがたいなと思っております。
わざわざ本日足をお運びくださったみなさま、ありがとうございました。
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