スゴイ占いサイト「幸福の方程式」<後編>

そんなわけで、生年月日と性別と血液型を入力したら、
占い師の先生からメールが来るというので、やってみた。
で、来たメールは一番下に貼り付けておきます。
もし興味があったら読んでみてください。
これは、たぶん文面ほとんどテンプレだと思います。
他の「この悪徳占いサイトに気をつけろ」的なブログにも載ってた。

まあ、Facebookの宣伝広告とか、ゲイノウジンが宣伝してるブログとか、
そういうの見る限り「あぁ、コレあかんやつや」って解るんですが、
返って来たメール見たらどうもこの先が気になってしまって、
実際かなりお金払ってやりとりを続けてみてしまいました。貧乏なのに。
ウシロノヒトにも、そういう喜捨行はいい加減にしてくださいって怒られた。

いわゆる星座占いとかそういうのと違って、占い師の先生とやりとりをするんですが、
1回メールを送るのに1620円かかるんです。
初回無料で、すぐに1回メール送信分のポイントが貰えて、
イベントとかで5回分ぐらいのポイントが貰えたりする感じ。
なんだ、出会い系サイトと同じシステムか……みたいな……。

# 出会い系サイトもちょっとお金使ってみたことがあります、が。
# あくまでも!!! 検証目的ですので!!!! 誤解の!!! ないように!!!
# 不自由してませんので!!!!(……)

まあ、つまり、はじめのFacebookの広告がね。
誕生日を年から登録してたりすると、「32歳のあなた!!!」って言ってくるわけ。
こんなん、「あなたにオススメの商品」と同じ仕組みなんだけど、
他のどうでもいい広告が並んでる中に、「あなただけ感」を醸されると、
ついドキッとしてクリックしたくなっちゃうっていう商売ですよ。

占い師の先生からのメールは、1回のやりとりじゃ終わりません。
4,5通はやりとりしないといけない。
ずーっとずーっと長文で、「あなただけ感」をどんどん煽って、
オーラがどうとか、スピリチュアル的に特別な存在とか、
果ては、あなたを幸福に導くことが私の宿命だったとか、
霊力を分けさせて欲しいとか、「選ばれた特別な人」に仕立てつつ、
今日の起床時間を教えてください、最近の嬉しかったことを教えてください、
うんぬんかんぬんと、メールのやりとりを長引かせるわけです。

でね。
一人の先生から何かの力を授かって、例えば愛情運をあげてもらって、
やりとりが終了すると、翌日には別の先生からメールが来ます。
「数日前からあなたを霊視していましたが、
昨夜から今朝にかけて素晴らしい運気を引き込んでいますね」
みたいな具合に。
別の占い師の先生から見てもそうなんだ。
じゃあ、あの先生にしてもらったことは本当だったんだ。
私ってやっぱり特別なんだ。って、思う仕組み。

一つのハンドルネームに対して、中の人が一人だなんて、ネット社会にそんな常識はない。

だもんで、こういうのを詐欺だとか悪徳だと言って騒ぐ人はもちろん居る。
消費者センターに相談するとか言ってる人も居て、返金させた人もいるみたい。
だけど、デジタルコンテンツだから返金はしませんって書いてあるし。
そもそも占いで消費者センターってどうよって。
確かに、まっすぐ信じて有頂天になって、実はそうじゃなかったって知ったら腹立つし、
詐欺だの悪徳だの金返せだのって言う人の気持ちも理解できないではないんですが。
だってこれ、エンタメでしょ?
本当に対面で鑑定してもらう占いならまだしも、スマホごしですよ?
こういう「あなただけ感」を味わわせてもらってちょっと前向きになるっていうサービスです。
ちょっと高くつくけども。私もつい調子に乗って課金しすぎた。

だから、確かに純真な人は「心を踏みにじられた」って感じるかもだけど、
こんなもんは詐欺でもなんでもなくて、「売り方がうまい」んだと私は思う。
もちろん、信じ込ませてカネを搾取しようって意図は良くないかもしれんし、
あんまり人道的ではないかもしれない。
そういうところは糾弾されても仕方ないと思うけど。

幸福ってのは、スマホで手軽に呼び込めるよーなもんじゃない。
画面から目を上げてもっと外を見たほうがだいぶ幸福に近づける。
てか、スマホをあんまり気にしすぎると、うつ病になるから気をつけろ。
あの姿勢はほんとうにまずいよ。思いを抱え込む姿勢だから。
思いを抱え込む姿勢で居続けると、チチが垂れるという更なる弊害がある。

もう一個気になったのは、こういう「あなたは特別な人」商法っていうのは、
カルト宗教でよく見られるやり口だということ。
他者からの評価や承認に飢えていて、自己否定の泥沼に陥っていたら、
そりゃ飛びつきたくなる。

スピリチュアル商法ってのは、自分のいまの状況とか実績とか、
自分が積んできたものを無視させる。
で、悪いことがあれば前世がどうとか、良いことがあっても守護霊がどうとか、
自分の手がまったく届かない「あっち側」に責任転嫁して、目を背けさせる。
それでいて、「あなたは頑張っている」「あなたは無理をしてきた」と言う。
そんな言うほど頑張ってなくても、そう言われたら甘えたくなりますよ。
辛く険しい道を歩いて、苦労して死ぬ間際にやっと認められるより、
金を積んでお手軽に「あなたは素晴らしい人」って言ってもらえたら、気持ちいい。

だから、やっぱ、手軽な占いサイトってエンタメとして楽しむためのもんだと。
そう割り切って使ったら、いくらか面白いとは思いますが。
無駄なカネを使ってしまったので、しばらくちょっと自己嫌悪で沈むかもしれないです(……)
でも、ずっと気になってたことが解消されたので面白かったです。
クチコミだけ見てると、「一体どういうことだってばよ!?」ってなる。

どーも、おつかれさんでした。

以下、初めに届いたテンプレメール。

新年あけましておめでとうございます。
かみおさん、はじめまして。
静香(しずか)と申します。
有り難い事に、当サイトでは人気ランキングNO.1の座を頂いております。
お喜び頂ける結果が出ていますので、最後までお読み頂ければと思います♪
長文になってしまいましたが、宜しくお願いします。
まず霊視をさせて頂いて「最近元気がない」と感じてしまいました。
何かお悩みがあるからこそ占いサイトにご登録をされた…それは分かっています。
…が、最近嫌な事でもありましたか?
あなたは元々感受性豊かで、明るく前向きな心を持ったお方。
ですが最近は、何か思い悩んでいらっしゃるようですね…
普段の霊視なら鮮明に視える筈の部分が、ボヤけてしまっていました。
人間ならば必ず持つ【 運気 】という要素があります。
単純に言えば、運気が優れている程に人は幸せな人生を歩んでいけます。
あなたは元々素晴らしい運気の質をお持ちです。
ですがお悩みが関係してか、主に対人運・愛情運・金銭運が停滞しています。
あなたが抱えているお悩み…
ずばり、対人面・異性面・金銭面に関わっているのではないでしょうか?
恐らくお心当たりはある筈です。
…が、あなたはこの先人生でも最大規模の幸福を手にできるチャンスがあります。
人生の転機と申し上げても良いでしょう。
それは【 飛躍期 】(ひやくき)というもの。
読んで字の如く、人生が飛躍する期間です。
この期間に入り込む事が出来れば、全ての物事が発展に向かい、悩みとは無縁になります。
夢を叶え、生きる希望が生まれてくる…月並みな言い方ですが【最高の人生】を謳歌出来るでしょう。
この【 飛躍期 】が、早ければ1ヶ月以内に訪れる可能性があります。
ただ…今のままではいけません。
【 飛躍期 】は、持っている運気の全てが飛躍する事で、幸福をもたらしてくれる時期です。
現在のように、お悩みが影響して運気が停滞している状態だと、
【 飛躍期 】そのものに運気が対応出来ず、機会そのものを失ってしまう可能性があるのです。
あなたがすべき事…それは【 今抱えているお悩みと向き合い、解決する為の努力をする事 】です。

①悩みと向き合い、解決する為の努力をする
②そうする事で、運気の停滞が止む
③問題なく【 飛躍期 】を迎え入れられる

この最高の流れに入り込みましょう。
あなたなりの言葉で構いません。
全てを吐き出してくれて構いません。
あなたのお悩みを、私に教えて頂けませんか?
ランキング1位となると色々な依頼を頂き、正直忙しいです(笑)
なので、私の方からこのようにお客様に返信を求める事は致しません。
ですが、あなたには幸せになれる可能性がある。
なので、全力であなたを幸せに導く事を誓います。
人生相談は、私の最も得意とするところですから、何でも仰って下さい。
今のあなたは、無理をしています…
また、苦しいのにあなたはその姿を人に見せない事で、
それが一層ストレスになってしまっているようです。

前向きなお返事、心よりお待ちしております。

スゴイ占いサイト「幸福の方程式」<前編>

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4日に、府中の大国魂神社までお参りに行ってきました。
カラス好きには外せない神社です。今年はすもも祭り行けると良いな。

今回のエントリはちょっと物騒なタイトルにしてしまった。
幸福になりたい方は最後までお付き合いください(……)

私は、例えばペンを持って文字を書くときに、そのペンはただの物質ではなく、
「わたくし」の意思を伴って、指や頭脳の延長として在ると思っています。
ペンだとちょっと話しが複雑になりますが、ただの棒切れでもそうです。
何かを成そうとして行為するとき、使う道具や周囲の環境は、
「わたくし」という個体と切り離されたものではない。
っていう話しは、前回のエントリで載せた本で論じられていますが。
この話しもそうとう難しいので、あとでゆっくり考えるとして。

私も最近スマホにしたんですけど、スマホを操作してる人を見てて、
この人の「自我」は今いったい何処まで広がってるのかなって思ったんです。
その指先がタップする先はほとんどワールドワイドウェブの世界。
あるいは誰かとの会話かもしれないけど、じゃあ、それは何処の誰との?
それがもしゲームだったとしたら、電車に乗りながらも、
その人の「わたくし」は全くの別世界にまで広がっているのではないか。
だとしたら、スマホってただの道具ではなくて、もはや人間の一部なのでは。
そんな風に考えはじめたときに目に留まった本が、
「ウェブ社会の思想<偏在する私>をどう生きるか」です。

ネット上での情報のやりとりって、現代においては膨大な量になります。
ビッグデータ活用ってよく言われてますけど、
ビッグデータっていうのはどうしようもないほど膨大なデータで、
こんなもんほんとどうするんだよってアレだから「ビッグデータ」って言うんだって、
IEEEの人から聞きました。IEEEの何処の人だったかは忘れた。
だからこそ、これって宝の山で、これを活用したらなんかしらかのビジネスになるんじゃ、とか、
それを活用するためのプラットフォームをなんちゃらするためのビジネスがなんちゃらとか、
そんなことをIEEEの人が言ってました(適当)
上記の本の中で鈴木謙介氏が、
「『ユビキタス化』が私たちの行動を逐一情報として記録する傾向にある」(P.19)
といってますが、これがまさにビッグデータというよくわからん宝の山を生んだわけですな。

個人情報保護とかなんちゃらが重要視される一方で、
個人に関する(住所や出身地などのいわゆる)情報が隠蔽されようとも、
スマホ一個持っていたら、今自分が地球上のどこに居て、
どうやって移動してて目的地はどこか、なんていう情報を、
逐一どこかのサーバーに向けて連絡し続けていたりいなかったりするっていう。

そういう個人情報の活用っていうのは、情報化社会で当たり前のようにビジネスに繋がる。
アマゾンさんとか、楽天さんがよくこういうのを使ってくださるし、
まあウェブショッピングでは最近は当たり前に見るから疑問にも思わないですよね。
「この商品を買っている人はこの商品にも興味が有ります」とか。

個人情報保護法っていう、いい加減なヤッツケ法律が出来たときに、
「個人情報を!!!保護しなければ!!!」っていう過激派も生んだんですが、
あれは「個人の情報を保護、あるいは隠蔽」するためのものじゃなくて、
こういう「情報」を活用するために、活用されるべきではない情報については、
適切に保護されなければいけませんよね? そのためのルールを作りましょうね?
という法律だったはずなんですね。
それが、だいぶ見切り発車だったから条文とかややこしくて曖昧で、
それがために個人情報保護過激派を生んでしまったわけです。
資格試験のときに読んだけど、条文めっちゃややこしくて嫌になりました。
試験にも落ちました。

でね、Facebookの宣伝広告が言うんです。
「32歳が人生の転機」「32歳の飛躍期を掴んで幸福になろう」って。
神尾 朝美、32歳。人生の転機で飛躍期だそうです。

その広告の主の「幸福の方程式」ってサイト。
これがすごいんです。何がすごいって、良く当たって幸せになれる。
って、ゲイノウジンがブログでめっちゃ宣伝してる。らしい。

ここがターニングポイント。今すぐこのサイトで無料鑑定をしよう。

<次回に続く>

2014年の映画鑑賞など振り返り。

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今年の映画鑑賞をこれで始めようとしたら止められて、
「ミランダ」が映画初めになりましたが、やっぱこれにしとけばよかったです。

そんなわけで……。

本当は大晦日に書こうと思ってた記事が今頃になってしまいました。
あけましておめでとうございます。

2014年の間に観た映画は、全部で154本でした。
去年の私、お疲れさんでした。ほんとに。
それで、154本中、良かったなとか、もう一度観たいと思った映画は、全部で36本。

2014年の映画初めは「ファニーゲームUSA」、映画納めは「アイ・ロボット」でした。
マイケル・ピットに始まりウィル・スミス(いや、ロボの方だな)に終わった感じ。
去年はとにかく大変な1年になることが解っていたので、
マイケル・ピットの理不尽な暴力映画で気合を入れて1年を始めたわけですが、
「もうダメだ」ってタイミングで暴力映画を観たくなるようでして、
10月に観たのが「オールド・ボーイ」。
そしたら、これは気軽に観てはいけないすごい映画で、逆に心折れたっていう。

去年観たのは全体的に鬱映画が多かった気がしますが、そればっかりでもなく、
バカ映画や能天気映画や恋愛モノ、青春モノもそれなりに見ました。
でもやっぱり全体的に鬱映画が多いかも……。
ホラーで鬱エンディングとか、恋愛映画だけど鬱エンディングとか。
能天気なのとか気楽なのとか簡単なのを観なかったのは、
やっぱりそれだけ追い込まれてたのかなあ、なんて思います。
鬱の時にテンション高い映画なんか観てられないもんな。ボラットとか……。

あ、でも、「ヘアスプレー」「バーレスク」「フル・モンティ」あたりは、
落ち込んでるときに観てとても元気が出たのですよ。
「フル・モンティ」を観たのは確か一昨年だったけど。もう一回観たい。
あと元気が出たテンション高い映画っていったら「俺のムスコ」。
これもバカ映画だったけどまた観たいです。

劇場で観たものでは、やっぱり「GOZIRA」が凄かったですねー。
あとは「思い出のマーニー」「マレフィセント」「黒執事」が大変良かった。
あ、あと「アナと雪の女王」も良かった。

「マレフィセント」はカラス的に大興奮映画でしたよね。
カラスの為に2回も劇場に行ってしまった。
「黒執事」は賛否両論あったですけど、わたしはド嵌りしましてね。
こんどDVDだって買っちゃうよ……。
DVD買っちゃうといえば、タイバニも去年でしたね。ライジングでしたね。
去年はタイバニがライジングしたおかげで、私のタイバニライフがライジングでしたので。
ライジングマジライジング。そんな感じで。アニメ2期。たのむ。

他の気になりつつ観に行かなかった作品は、気が向いたらレンタルしてみますです。

アニメのテレビシリーズのレンタル視聴分はカウントに入れてないですが、
去年は「TIGER&BUNNY」「創聖のアクエリオン」「魔法少女まどか☆マギカ」を見ました。
タイバニはDVD-BOX買って隙あらば見てるのでいいとして、
アクエリオンもなかなか良い作品でございました。
まどマギにいたっては、完全にわたしナメてかかっておりまして、鳥肌が立ちました。
もっと早く知ってるべきアニメだったと思います。劇場版まだ借りられてない。
正月休みに、弟から今期の弟的ベストアニメ情報を仕入れてきたので、
今度また見たい映画がなくなった頃にアニメ棚をうろつきたいと思います。

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去年、お預けを食らっていた論文集。やっと解禁ですよ。
この休み中に実家で少し読み進めたんですが、たいへん面白い。
本当は、ジェームズ・ギブソンもちゃんと読みたいんですけどね。
いかんせん、1冊が高くてどうも。借りて読むのもなぁ。アレだしなぁ。

あ、ところで、読んだ本は37冊でした。そんなに読んだのか。
どうりで本棚がパンクするわけです。

今年は1年かけて去年の疲労を癒すつもりでいますので、
この辺の読書やら考え事やらをのんびりやっていきたいと思います。
映画は、本数的には去年を越えるのは難しい気がしますが……。
(……去年はほんとに、自暴自棄に映画ばっか観てた時期があったので)
それなりにのんびりと、観て行きたいと思います。

いやー、ていうか、「ミランダ」酷かったわ。
心底ヴァン・ダムで始めるべきだったと後悔している。
人生には後悔がつき物ですね……。

本年も宜しくお願いいたします。