忘れていたことや、忘れていたかったこと。
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1月 31st, 2010 00:53:52
[VQ300]
あなたがもうこの世の何処にも居ないということ。
探しても、どんなに求めても、会いたくても、会えないということ。
それはとても辛くて悲しいのだけど、この先二度と増やしたくないと願っても増えていくもの。
私がこの命を終えるまでは、ただ増えていくだけの種の苦しみ、悲しみ。
避けようのない、こと。
だから覚悟を決めたのではなかったのか。揺らぐ決心なら、しないほうがいいのに。
「人並みの幸福をえることができるだろうか」という私の質問に、あなたは笑って言った。
「幸福は得る物じゃない、ただ感じるだけのものだ。得ようとすれば感じることすら永遠にできない」
似た言葉を、去年小説で読んだ。同じように思う人がいるということなのか、それが真実だということなのか。
わからないけど、でも、じゃあ、あなたはどうだったんだろう。
あの頃のように泣き叫べればいいのに、あなたの腕の中で死んでいくんだと信じていた頃のように。
あなたに会いたい。あなたの声が聞きたい。
もう二度と叶わないなんて、そんなことすら私は忘れていた。
あなたを憎んでいたけれど、嫌っていたのではなかった。
愛憎という言葉を思い出す。それは相反する感情だけど、どちらも同じように強いものだ。
たぶん、同じ物の、見る角度を変えただけなんだ。たぶん。……たぶん。


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